スポーツ傷害は、オーバーユース、つまり使い過ぎによる『スポーツ傷害』と急激な力がかかることで起こるオーバーロードによるもの(骨折、脱臼など)の『スポーツ外傷』からなります。
特に『スポーツ傷害』においては、野球やサッカー、テニスなど発育期にスポーツを行うことにより色々な箇所を傷害することであり、野球肘・テニス肘・ゴルフ肘・シンスプリント・ジャンパー膝などスポーツ動作の中で過度に動かした場合や継続的に繰り返した場合、多く発生します。
繰り返し投球フォームをし続けた結果、肘関節の内側の筋肉や骨に炎症が起きて痛みが生じるもの。
15歳くらいまでの成長期の段階でランニングやバレーボールなどジャンプ動作が多い競技をしている場合に起こりやすい症状です。
膝の前方(脛骨粗面)に痛みがあり、膝を曲げる・ダッシュするなどで痛みが強くなります。
テニスのストロークを繰り返し行ったことで肘が痛くなる傷害で、バックハンドストロークで肘の外側を痛めるバックハンドテニス肘と、フォアハンドストロークで肘の内側を痛めるフォアハンドテニス肘があります。
どちらもボールがラケットに当たる時の衝撃が、手首を動かす筋肉の肘への付着部に繰り返し加わることによって、起こると言われます。
確認方法としては、トムゼンテスト、チェアテスト、中指伸展テストなどがあります。
基本的にどのスポーツ傷害においても、初期はRICE処置が必要です。 まずは炎症を抑える必要があります。
R・・・REST:安静
I・・・ICING:冷却
C・・・COMPRESSION:圧迫
E・・・ELEVATION:挙上
触ってみて部分的熱感が落ち着いてきた状態、つまり炎症が落ち着いてきたら、治療は基本的に筋肉の緊張緩和及び循環改善を行っていきます。
〇肩内旋方向のストレッチ
〇水平内転方向のストレッチ
〇前腕伸筋群のストレッチ
〇前腕屈筋群のストレッチ
〇大腿四頭筋のストレッチ
〇ハムストリングスのストレッチ
更に痛みによる近隣の筋肉への影響もあるため、局所及び周りの筋肉の緊張緩和を行う必要があります。 関節部の運動痛や圧痛部位への鍼治療も効果があります。
スポーツ前後のストレッチが大切です。ゆっくりと時間をかけて行います。
これらに筋肉強化を併用させながら筋肉の柔軟性や可動域の向上を目標としていきましょう。