ほとんどの方が一度は経験されていることだと思います。
肩だけでなく首の痛み 更には頭痛が伴ってくる場合もあります。
主な原因筋として僧帽筋、肩甲挙筋、棘上筋、菱形筋が関係します。
肩こりの原因として、長時間のデスクワークや、下向きでずっと作業されているとき、首を前に突き出すような姿勢になっています。この姿勢では首から肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなって固くなり、肩こりを起こしてしまいます。
また、本を読んだり、パソコン、ゲームなどを長時間やり続けていると、目やその周りの筋肉が緊張し、肩こりになりやすくなります。また、集中してくるとまばたきの回数が減ってドライアイとなり眼精疲労を起こしやすくなることもあります。
運動不足やストレスなどからも肩こりになります。
分類として、風寒の邪によるもの、肝陽の亢進によるもの、肝血の不足によるもの、寒飲によるもの、気滞血瘀によるものがあります。
主な病証として『肝血虚による肩こり』があります。
肝は筋や目を主っています。肝血虚が原因で頚肩部への肝気の疏泄が失調して筋の柔和性が失われ肩こりが起こります。また眼精疲労、目のかすみ、目の渇き、視力低下などが起こります。
当院が一番得意とする治療です。
首から肩、特に肩甲骨をベースに治療を行っていきます。
首、肩すべて肩甲骨の動きが基本です。肩甲骨の可動域がどれだけ大きいかです。
どれだけ肩甲骨が動かせるかで、首、肩の状態改善へとつながります。
さらには肩甲骨周りの筋肉バランス調整で呼吸器系の改善も得ることができます。
風寒湿の外邪が虚に乗じて肩部に入り込んで経絡気血の流れが悪くなると起こるとされています。
実際になった方はよくわかると思いますが、知らないうちに痛くなってきて肩が上がらなくなってきた、という方がほとんどだと思います。
しかもなかなかしぶとくて、長い方で数年間痛みが続いているという方も多くいらっしゃいます。
この病気が厄介なのは、気が付いたら痛みが取れて動くようになったという『時間が経てば治る』ということがあるため、いずれ治るだろうとほっとかれる方が多いということです。
たしかに気が付いたら痛みがなくなってきたという方が多いのですが、治療を行わずに放置して痛みが自然となくなった場合、痛みは引いたけれども、元のようにスムーズに動かないなど肩関節の可動域制限が生じてしまいます。痛いからと言って動かさずにいると肩関節周辺の筋肉が萎縮、硬直してしまいます。できるだけ肩は動かすようにしていきましょう。五十肩の治療には鍼灸治療が良いとされます。
鍼灸治療によって気血の流れ、また経絡の改善をはかっていくことで肩周辺の筋肉など軟部組織の消炎、鎮痛、循環改善を行っていきます。