人間が2足歩行をはじめてからずっと抱える問題と言われています。
一言で腰痛といっても色々な症状や病態があり、成長過程からくるもの、加齢によるもの様々あります。
成長過程によっておこる病態では、側弯症、激しい運動などでおこる腰椎分離すべり症、など、加齢によるものでは変形性脊椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変性すべり症など、外傷性の腰椎骨折や脱臼など、感染性や炎症性では、化膿性脊椎炎やカリエスなどがあります。
また尿管結石、腎臓などの泌尿器系や解離性大動脈瘤なども背部に痛みを感じるため腰痛を起こすようになります。
これらは腰痛に加えて下肢へのしびれなども併発することがあり生活への影響も出てきます。
急性腰痛炎。海外では魔女の一突きとも言われます。
それくらい急激な衝撃があるということです。
重い荷物を持ち上げた時や、くしゃみをするなど、ちょっとした動作で発症することもあります。腰部椎間板ヘルニアからくる神経圧迫や筋膜の炎症、椎間関節の亜脱臼(ねん挫)などが原因とされています。
ただし筋膜の炎症などは、症状はあるのにⅩ線やMRIなどでは確認ができない場合があります。
急性期は患部を冷却して安静が基本。2~3日で痛みは軽減していきます。
最初に下肢にしびれがないかどうかをまず確認します。
神経が圧迫されている場合、矯正やストレッチにより逆に症状が悪化することもあります。
急性期の患者さんの下半身は全体的に筋肉が過緊張しています。
まずはこれらの筋肉をゆっくり緩めて、全身の筋肉バランスを取っていきます。
一度腰痛になると癖になるとよく言われますが、基本的に生活習慣や動き方などが変わらなければ再発する可能性がありますということからそういう風に言われています。
ですので、やはり日頃から生活の見直しなどをしていくことが予防になると考えられます。
重いものを持ち上げるなど、腰に負担がかかる作業動作をする際は十分に注意をする。
前屈みや中腰の姿勢は腰に負担をかけるため、作業姿勢に注意する。
など日頃からストレッチや腹筋背筋を鍛えるなどの予防が必要です。