2012年の段階で462万人。
この数字は厚生労働省より発表された65歳以上の高齢者のうち、認知症を患っている方の人数です。この方たち以外に約400万人の予備軍(軽度認知障害)がいると報告されました。更に 団塊の世代が75歳以上となる2025年(平成37年)では、この数が675万人~730万人まで達すると発表されました。
これらを踏まえて、新たに「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」(新オレンジプラン)が厚生労働省と関係府省庁とで共同で策定しました。
これに伴い『医療と福祉を含む包括的な地域連携』に加え『多様な認知症支援人材育成と連携』により認知症高齢者を地域で支える多様な人材の育成・連携が必要とされるようになりました。
愛媛県の認知症高齢者数は、平成27年で52,600人、65歳以上高齢者人口の12.4%。平成37年時点で64,800人となり、65歳以上高齢者人口の14.7%になると推計されています。
認知症専門鍼灸師(GOLD-QPD鍼灸師)とは、社団法人老人病研究会が2010年10月に西洋医学(神経内科、精神科、老年内科、看護の基礎情報、介護福祉)と中医学鍼灸、介護と福祉教育を取り入れた統合医療の立場から臓腑弁証(各臓腑の生理機能にもとづき,疾病において現れる各症状を分析し、帰納を行い、その病理機序を明らかにして、病変部位を判断する方法)を用いた[認知症Gold-QPD育成講座]という認定資格制度です。
韓景献教授(中国脳神経鍼灸中心会長・医師)が健康長寿の考えをベースにした脳老化と骨老化に対する鍼灸治療をもとに、長年の研究及び臨床経験から考案した『三焦鍼法』を用いた治療を学びました。
などのご高齢者のQOL向上を目指しています。
全身調整をベースとして認知症患者の痛みを含む不定愁訴の改善、ADLの改善など、患者ご本人の苦痛のみならずご家族及び介護スタッフの精神的・肉体的な介護負担の軽減につながる総合的な角度からのサポートを行っております。